雑談

【教養を身につける】学校では教えてくれない社会人基礎力

一年かけて社員に

社会人基礎力

という一般教養を伝えるために社内教育を始めました。

社会人基礎力とは、

  •  前に踏み出す力
  •  考え抜く力
  •  チームで働く力

の3つの能力をベースに

職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力

と経済産業省が2006年に提訴したものになります。

日本はアジアで一番社会人が勉強しない国と言われています。

当社では、これらを踏まえて

学校では教えてくれない社会人として必要な教養

をテーマに社内講座をしています。

  •  社会人マナーとルール
  •  社会保険
  •  資産運用
  •  先輩・後輩との関わり方
  •  掃除の心得
  •  プレゼンテーション

など、どれも学校では教えてくれないけど社会人として生きていく上で極めて必要なモノです。

世の中で必要且つ重要なことは学校では教えてくれません。

学校は必要最低限を教えてくれません

やる・やらないの前に大半の事が知らないのです。

社会人になって

  •  どこで働くか
  •  誰と働くか

で人生は決まります。

仕事をするという事は社会に貢献する事です。

だからこそ今一度

社会人の基礎力を見直すべきなのです。

人事評価制度

当社では営業以外のところで何か評価できないかと考え

人事評価制度

というものを取り入れました。

売上や数字だけではなく、

自己投資や他人の為に努力するという姿勢を評価してあげたかったのです。

これは5月と11月に査定し、年2回ボーナスとして反映させます。

当社の理念は

人を創り、社会貢献する

です。

人創りこそが最大の社会貢献だと考え、数字以外での評価が大切だと思っています。

当社は美容室とカフェを運営していますが、美容室はほとんどが売上に対して給料が決まってきます。

結果や数字を求めて頑張れる子はたくさんいますが、他人や自己投資を頑張り、継続できる子はほとんどいません。

ほとんどの美容室は

頑張るアシスタントより頑張ってないスタイリストの方が給料が良い・・・

仕事の頑張る若手より何もしないお局の方が給料が良い・・・

という状態になり、士気が下がっていく。

だからこそ数字や結果だけで人を判断するのは危険なのです。

基本に立ち返る

今年が始まる時、

当たり前を当たり前にやれるように教育しなければ危ない

と感じました。

業績は10年右肩上がりに成長していますが、調子の良い時こそ足元を見なければいけません。

これは売上の上がっている美容師にも言えます。

数字や結果が出てきた(上がってきた)子に限って天狗になり、胡座をかき、落ちていきます。

僕はそういう人を腐るほど見てきました。

美容室や美容師に限らず何の店でもどんな人でも当たり前の事を当たり前にやらなくなったら落ちていきます。

売れない時は一生懸命練習して勉強してSNSを更新して本を読んで・・・

売れてきた途端に安心して全てやらなくなるのです。

結果が出始めると変なプライドも出始め、人の意見が聞けなくなり、素直に行動に移せなくなる人が多いです。

その結果、売上や数字があるのに信用されないし任されない・・・

結果が出てる時こそ初心に帰り帯を引き締める。

僕はこういう”人の本質”を評価していきたいと思っています。

モノの考え方や捉え方

SNSが普及し、色々な人の生活が見えるようになり、上辺だけに影響を受けている人が多いように感じます。

SNSに書いている事は本当にリアルなモノでしょうか?

本音と建前という言葉があるように、SNSで本音は引き出せません。

孫正義の本を100冊読むより、孫正義と10分話す方が人生が変わるはずです。

便利な世の中になり、スマホがあれば情報を得られる時代になりました。

これは便利になったと同時に人から思考と行動力を奪う形となりました。

本やセミナーは僕もたくさん参加しますが、そこには建前しかありません。

本音を聞き出すには直接会いにいくのはもちろん、懇親会などに参加しなければ本音は引き出せません。

セミナーに参加して

俺ってめっちゃ勉強熱心だなー

なんて自惚れていませんか?

モノの考え方や捉え方はオンラインでは磨かれません。

SNSが発展し、コロナの影響でzoomやオンラインミーティング、オンラインセミナーなどが主流になりつつあります。

2Dの画面越しでは情報は得られても本当に伝えたい熱量は伝わりません。

だからこそ僕は会って話すこと・会って聞くことが今の時代一番差をつけられる方法なのではないかと思っています。

便利さや楽さしか知らない人に本当に良い情報は回ってこないのです。

他人(ヒト)の為に頑張る

僕は幹部や役職をつけたいと思う人の共通項に

他人(ヒト)の為に頑張れる

というのがあります。

結果や数字は関係ありません。

もちろん年齢も立場も関係ありません。

入社1年目の社員でも

他人の為に頑張ることができて努力を継続できる子なら、店長や幹部になりたいと言われたらやらせます。

僕の経験上、本人のやる気はもちろん大事ですが、数字は作らせることができます。

他人を喜ばせたい・他人の為に頑張りたい

こう思えるのは、元々備わっている能力が必要です。

何より、言える勇気や根性が大切だからです。

よく経営に大切なのは

  •  ヒト(人的資源)
  •  モノ(物的資源)
  •  カネ(資金力)

と言われていますが、

売上や結果を意味するカネは一番最後なのです。

全てはヒトです。

誰もが家族や友人、恋人に

喜んでもらいたい・何かしてあげたい

と思うでしょう。

それが他人だと愛が薄まる・・・

知り合いだからできる・知らないからできない

こう区別しているうちは社会人として半人前です。


給料は誰からもらっているか?

よく、

こんなに働いているのに給料が少ない!

と言っている人がいます。

時間や労働力と給料は比例しません

これがわからない人がとにかく多すぎる。

本当の給料は時給じゃ計れないのです。

給料は0→1を生み出せないと上がりません

正確にいうと、

言われたことだけやっているうちは給料は上がらない

早くこれに気付くことです。

ミーティングや会議でも提案やひらめきなど、新たな作戦を思いつく人が稼げるタイプの人です。

このタイプは非常に少ないです。

ほとんどの人が

決められたこと・言われたこと

しかやらないから稼げないのです。

給料とは、

感動・笑顔・喜びの対価です。

この感動・笑顔・喜びの数を多く生み出せる人は給料が多い。

  •  お客様を喜ばせる
  •  仲間を笑顔にする
  •  会社に利益をもたらす

人の為に動けば動くほど自分に返ってくるのが給料です。

みんなの為に頑張ったこと

当社には、

”みんなの為に頑張ったこと”

という小学校みたいな評価基準があります(笑)

僕はこの曖昧な項目が特に大事だと思っていて、決められた仕事以外に

みんなの為に何かできないかな?

と考えることが成長に繋がると本気で思っています。

あなたは何の為に仕事を頑張っていますか?

  •  愛する人のため
  •  子供のため
  •  お客様のため
  •  欲しいものを買うため
  •  ローン返済のため

理由はたくさんあるでしょう。

モノの為に頑張るのは買ってしまったら終わってしまいます。

だからこそ最終的に人は人の為にしか頑張れないのです。

この数字に表れない事こそ評価に値すると僕は思っています。

ダメな会社ほど即戦力を欲しがり、

良い会社ほど普通の人材を戦力に変える。

仲間のために頑張れない人はどこに行っても、何をしても、

仲間に恵まれない人生を歩むのです。

独りよがりはいらない

当社は人の為に頑張れる子を採用しています。

これは見学や面接、就職ガイダンス等で必ず言います。

一緒に仕事をする仲間として尊敬できない人を集めてまで組織を発展させようと考えていません。

全員がインスタを見てくれて面接になるので、最初から合わなそうな子はそもそも面接に至らないのです。

当社は誕生日などのお祝い事は全員で集まりお祝いをします。

その時に各自選んだプレゼントを渡します。

その際、プレゼントの金額もモノも各自に委ねています。

そうする理由は、

みんなからお金を集めたら、

考えることをやめ、任せる人が現れるから

その人の為に悩む時間や使うお金の価値を大切にしてほしいと思い、各自で用意するシステムにしています。

金額の大小はどうだっていいのです。

「この人にこれを渡したら喜ぶんじゃないかな?」

こうやって頭を使うことが一番嬉しいプレゼントです。

独りよがりや組織として、輪を乱す人は居心地が悪い社風にするのも大事な要素かなと思います。

社会人基礎力講座について

当社でやっているこの講座。

目標は、

どこの職場や仕事に就いても重宝される人になること

です。

社会人に必要な知識と考え方を教えます。

なので技術は教えません。

仕事のスキルは転職してしまえば活かされなくなる可能性がありますが、社会人としての教養はどこに行っても即戦力として活かされます。

学校では教えてくれない事を社会人になって改めて教えるのです。

知ってやらないのと知らないは違う

第一回目は、飲み会のマナーや目上の人と車に同乗した際の座る位置から始めました。

僕らが1年目の時はお酒の注ぎ方や乾杯の仕方など実践で学んでいきましたが、今の子達はその機会がなかなかありません。

必要か必要じゃないかは問題ではなく、知らないと困るという事を教えたいのです。

学校では教えてくれない社会保険の内容や投資・資産運用についても社員にしっかり伝えます。

知ってやらないのは自分の責任になるでしょう。

知らなかったでは、時間はもう戻せません。

知ってやらないのと知らないのは意味合いが全く変わってきます。

本当に社員の幸せを願うなら必要な知識は持たせてあげるべきです。

生きていく上での必要な知識を教えるのも、雇う会社の責任だと思っています。



毎日家と職場の往復。

遊ぶ友達もいつも同じで同じ場所。

情報に変化がなく、変わりたくても変われないのは当たり前。

変わりたければ同じ事を止めること。

社会人基礎力は急には備わりません。

どこで働くかより誰と働くか

挑戦し、頭を使い、周りに喜ばれる社会人になりましょう。

ABOUT ME
中野 洋志
(株)HiLO代表取締役 美容室2店舗と美容サロンを経営 経営コンサルタントとしても活動中 趣味は読書で累計読書数は5,000冊を越える

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