2021年もコロナは落ち着くことなく終わりを迎えました。
年始早々に感染者も増え、またもや”まん防”が適用される事態となりました。
一体いつまで続くのでしょうか・・・
そんな中ではありますが、世界経済は絶好調です。
日経平均は3万円を超え31年ぶりに高値を更新しました。
アメリカ企業の指数を表すS&P500は68回も最高値を更新。
2021年投資相場はまさにバブルでした。
2022年はどうなるのか・・・トレンド予想を僕なりに解説していきます。
難しい言葉も出てきますが、世界経済は自分達の生活にもダイレクトに影響を及ぼします。
「わからない」「難しい」で終わらせずに学んでいきましょう。
※投資は自己責任で適切に行なってください
アメリカ相場は弱気か?
2021年はアメリカ最強相場でした。
米主要三指数と言われている
- ダウ平均 18.7%
- S&P500 26.9%
- ナスダック 21.4%
と全て2桁の上昇率を記録しました。
- S&P500
- ナスダック
に至っては3年連続の2桁上昇率を記録しました。
時価総額上位1000社のうち53%はアメリカの企業になっています。
※日本は7%ほど
アメリカの背中を追い続けてきた経済大国2位の中国はマイナス21%と景気が大きく落ち込み、規制が強化され不動産大手の恒大集団が経営危機に陥りました。
経済大国で明暗がハッキリと分かれた1年でした。
そして2022年金融緩和が縮小の流れになってきました。
アメリカのFRB議長であるパウエル氏も
と発言しました。
インフレの加速で早期の利上げとなれば短期金利の上昇要因となり銀行株は軒並み下落となり金融株自体が急落するリスクがあります。
短期金利が上昇すると銀行は企業や個人にお金を貸せば貸すほど損をすることになります。
そして銀行は企業にお金を貸さなくなり経済が回らなくなるという事になるのです。
- 会社は事業でしっかり利益を出し、評価される決算書をつくる
- 個人は銀行を頼りにするのではなく、副業や貯金をして現金を確保する
新規事業や追加融資も銀行は貸さなくなるかもしれません。
今年から投資を始める方は
- S&P500
- VTI
などの米国株だけではなく、全世界株式に投資することも視野に入れたほうがいいでしょう。
今はその重要局面にいるのです。
グロース株からバリュー株へ
グロース株・・・成長率が高く将来に向けて大きな株価上昇が期待できる企業の株
バリュー株・・・企業価値に対して株価が割安なまま放置されている企業の株
2008年のリーマンショック以降グロース株が成長し続け世界経済を牽引してきましたが、2021年バリュー株がグロース株を上回ったことによって米国株を牽引してきたGAFAMの時代が終わる可能性があるという事になります。
ちなみにGAFAMとは
- Amazon
- Apple
- Microsoft
の頭文字です。
グロース株の探し方は証券会社などが提供している株式検索ツールを使って
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 配当利回り
などの財務データから読み解き銘柄を探します。
投資初心者にはとても難しいので最初から手を出さない方が良いでしょう。
初心者の方はETF投資という簡単で失敗しにくい投資法があるので次の項で説明します。
エネルギー株と金鉱株
コモディティ株は資産を分散投資するのに必要な株です。
コモディティとは・・・”商品”を指す言葉で原油やガソリン、金やプラチナ、トウモロコシなどの商品に投資することをいいます。
2021年はBTC(ビットコイン)と原油が暴騰しました。
- BTC 60%
- 原油 55%
BTCは長期的に見ればまだ上がると思いますが、ギャンブル要素が強いのでオススメしません。
コモディティの数値を表すGSGも約40%とS&P500の26.9%を大きく上回り”コモディティの時代到来か?”という成績を上げました。
個人投資家はアメリカ最強説を唱えていますが、トレンドはコモディティに傾いています。
原油先物価格上昇によりバンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)などのエネルギー株が上がるとみられています。
ETFって何?という方は↓の記事をご覧ください。
金価格上昇か?
2021年はマイナス4%と冴えない結果に終わった金ですが、コモディティと金は相関関係にあるので金も上昇する可能性が大いにあります。
金のオススメ銘柄は
- SPDRゴールド・シェア(GLD)
- ヴァンネック・金鉱株ETF(GDX)
- 純金上場信託(東証1部)
です。
一つのものに集中投資をするのではなく、
- 株
- 債券
- コモディティ
- REIT(不動産)
などに分散投資しましょう。
ポートフォリオを構成できなかったり、リスクヘッジを考えれない投資はギャンブルになります。
コモディティや金を短期で投資する場合はCFDを上手く使うことで大きな利幅を獲得することも可能です。
短期投資はリスク許容度の範囲内で投資をしましょう。
NISA・iDeCoから始める
投資を始める上で先にやってほしいのは
- つみたてNISA
- iDeCo
です。
これを満額設定でやれる状態になってから
- ETF
- 個別株
- CFD
などに進まなければいけません。
NISAやiDeCoは国が推奨している投資です。
税制面でもかなり優遇されているのでやらない理由がないのです。
お金持ちはいくら稼ぐかはもちろんですが、どれだけムダな税金や手数料を払わないかを考えます。
「たかが何百円」と思っている人は考えを改めましょう。
NISAやiDeCoに関しては過去に何度か解説しているので↓をご覧ください
この度、つみたてNISAの対象投信が全て含み益になったそうです。
要するに、
つみたてNISAをやっていた全員が資産を増やした
ということです。
最初は証券口座を解説したり登録に時間がかかったりと手間はあります。
ですが行動した人はしっかり恩恵が受けられるものなのです。
「明日やろう」
を積み重ねた結果、歳をとって後悔するのです。
変えられるのは「自分」と「未来」だけです。