先日、社員を連れてセミナーを受けました。
その中で講師の方が
と仰っていました。
働き方改革を会社だけに求めていては一生社畜のままです。
自分の働き方は他人に任せず自分で決めましょう。
現状維持バイアスとは?
自分で働き方を決めれるこの時代に、
会社に求めてばかりで自分は今のままでいたいと願う・・・
現状が最善だと信じ、リスクを回避する
これが現状維持バイアスです。
これは心理学の損失回避性と言います。
例1のケース
給料に不満があります。
今のままでは生活は苦しいばかりです。
転職した方がいいと自分でも気付いています。
なぜ転職に踏み切れないのでしょうか?
例2のケース
ジムに通っています。
行くのが億劫になって、もう2ヶ月も行っていません。
それなのに月額料金は払い続けています。
なぜ解約しないのでしょうか?
これには共通の答えがあります。
動く事によって損をするかもしれないという気持ちが働き、
いつか状況が変わるかもしれないから「今のままでいいや」という
現状維持バイアスがかかるから。
人は損をすることを極端に嫌う
という意識が働きます。
今のままだと今より悪くなることがないだろうと思い込みます。
現状は自分にしか変えられません。
それなのに自分の判断は正しいと思い込んでしまいます。
「周りが変わって欲しい」と願い保守的な発想になる
例え有益な情報であっても、知らないものや経験したことのないものを受け入れられない心理的状況をバイアスと言います。
このバイアスがかかると、
人は今の状況が一番ラクなんだと暗示をかけます。
という人がたくさんいます。
なぜ嫌なのに辞めないのか?
現状維持バイアスがかかっているからです。
ブラック企業だと思っている人が会社を辞めれば世の中からブラック企業は無くなります。
でも、転職したらもっとブラックかもしれないから今の職場に居続けるのです。
だからこそ自分が変わろうとせず、冒頭で話したように会社に働き方改革などの変化を求めるのです。
嫌なら辞めたら良いじゃないですか??
と言っている人の気持ちが不思議でしょうがありません。
会社のやり方に納得しないなら起業したら良いじゃないですか?
だったら今いる職場で成果を出すしかないのです。
家族を作ったのも、お金がないのも・・・その状況を作ったのは自分です。
会社の絶対的権限者は株主
会社で一番力があるのは会長でも社長でもありません。
株主です。
会社というのは株主が決めた方針に乗れない人は降りないといけないのです。
現状維持バイアスがかかっている人は文句を言うけれど自分が変わろうとはしません。
会社の方針に納得がいかなければ
- 役職者になって発言権を得る
- 退職し、起業して好き勝手やる
- 文句を言わず方針に従う
この3つしかありません。
文句ばかり言うのではなく、他を圧倒するような成果と方針を変えれるような行動力・パワーを持ちましょう。
自分の仕事は自分で生み出し、
自分にしかできない・替えのきかない人になること。
言われたことしかできない駒にならないように。
現状維持バイアスは失敗を恐れるあまり行動が消極的です。
失敗を恐れるのではなく、成長していない自分を恐れましょう。
現状維持は衰退です
今の生活に満足しているならそれで構いませんが、現状維持のままでいようとしても何もしていなければ右肩下りになっていきます。
結局、現状維持をするにも今以上に頑張らないと現状は維持されません。
自分の行動欲を制御してくる最たる悪は現状維持バイアスです
常に変化を求め、現状に満足しない自分づくりを意識しましょう。