最近、そんな人が増えてると聞きます。
今までは、後輩が先輩に対してどう振る舞えばいいのかわからないという悩みが多かったのですが、昨今
- パワハラ
- セクハラ
などの問題が取り沙汰されているので、コミュニケーションを取ろうにも距離感が難しくなってきているのは確かです。
など、先輩方が疲労している状態です。
確かに僕らの時代は、
と、なれば
と。言うしかない時代でした。
それが良いか悪いかは置いといて、仕事上の付き合いしかないのは寂しい気もします。
こればかりは相手の気持ちもあるので仕方ないですが・・・
で、先輩力について触れたので書いていきます。
先輩力とは相手を受け入れる力
これが絶対条件です。
細かいことを言えば
- 挨拶をしっかりする
- 偉そうにしない
- 特別扱いをしない
- 嫌われることを恐れない
勘違いしやすいのは、嫌われても別にいいからと偉そうにするのは全く違います。
言わなければいけないことは言わないといけない
偉そうに言わなければいいのです。
「パワハラと思われたら・・・」なんて思ってダメなことを許していては後輩もお店も共倒れです。
ミスをしたら認めて謝り反省する。
意外とこれが出来ていない人、多いです。
後輩には強く当たるのに自分は謝らないみたいな人。
日頃から素直にミスを認めていると後輩もミスを認めやすくなります。
そしてミスを報連相できる関係性が構築されます。
ミスの早期発見・早期解決ができれば職場の空気も穏やかになります。
重大な局面でも動じない
どんな重要な場面でも普段通りの様子で余裕を見せていれば後輩は安心してついていくことが出来ます。
いつもは強気な先輩がいざという時にビビった姿を見せていたら後輩は動揺してしまいます。
緊張するなとは言いませんが、緊張しても堂々たる姿勢で乗り越えましょう。
言葉と行動で示す
決められたルールや言った発言に関しては必ず責任を取るのが先輩としての務めです。
言ったことをやらなかったり、ルールを破っているような先輩には誰もついてきません。
稀にこういうタイプの先輩を慕う後輩が現れますが、類友なので仕方ないと諦めましょう。
周りにどう見られるかはさておき、
自分自身、決めたことは必ずやり通す精神は持ちたいところです。
伸びる後輩と伸びない後輩を見極める
どんな熱い精神で教育しようと、ついてこない子はついてきません。
問題はそこに時間を使うあまり、本来伸びる子が伸びない環境になってしまうことです。
先輩力の条件として
特別扱いしない
と書きましたが、特別扱いと見極めは違います。
僕の言う特別扱いとは、
- 頑張っていないのに辞めないように甘くする
- 個人的に仲が良いから注意しない
- 自分に懐いてない子には構わない
要は、お気に入りだけ可愛がるということです。
このタイプの先輩は後輩から慕われているように見えて意外と尊敬されていません。
そして、同僚からは毛嫌いされます。
本当にこの子を育てたいという意図がない、ただの仲良しこよしの関係は必要ないのです。
叱られるより叱る方がエネルギーを使う
後輩の性格に合わせて言い方を考えたり、伝えるタイミングを見計ったり・・・
嫌われたくないという思いがあると言えなくなることもあるでしょう。
その気持ちを素直に汲み取れる後輩力も大事です。
素直に聞き入れない後輩が先輩になるとかなり苦労します。
自分が聞き入れなかった分、伝え方がわからないのです。
その子の事を思って伝えてあげる先輩力と素直に聞き入れ気持ちを汲み取れる後輩力が揃ってこそ、信頼関係が成り立つのです
後輩のマネジメントをしようと、上辺だけの関係のまま先輩・後輩をやっていてはいつまでも後輩は育ちません。
そして
と先輩の方が歩み寄るのをやめてしまいます。
前提として、
「〇〇してあげた」
このあげたという気持ちがあるのなら、見返りを求めてはいけません。
あげたのですから、それに対して返してもらおうというのはおこがましい話です。
あげたものに対して返すか返さないかは後輩が決める事です
返してもらえる関係性が出来ていれば何倍にもなって返してくれます。
そこで初めて、
となるのです。
あなたの事を心から慕ってくれる後輩はいますか?
注意やアドバイスをした時に、心から
と言ってもらえる関係性はできていますか?
反感を起こさない叱り方をして、効果的な教育が出来ていますか?
この質問に、
と胸を張って言えている人は大丈夫です。
教育には必ず”叱る”という要素が含まれています。
そして教育の中で最も難しく、失敗しやすいのが叱るという事です。
叱るではなく、怒るという行為に出やすいのは、後輩は無知であるということを理解していないから。
叱ると怒るは全くの別物です
後輩はわざとミスを犯しているわけではありません。
知らないから、無知だからミスを犯すのです。
そこを理解せずに怒るから温度差が広がっていくのです。
教育の失敗は教育する側に全ての責任がある
あなたが入社したての頃、
- どんな指導に反感を覚えましたか?
- どんな指導なら受け入れることができましたか?
先輩として後輩の教育をしているのなら、自分がされてきた事を思い出してみましょう。
親は子を選べますが、子は親を選べません。
親の教育がしっかりされていないのなら、まずはそこからです。