コロナ禍になり飲食店や観光業などは大打撃・・・
それに伴い政府からの辛辣なお達しに板挟みされ、とてもじゃないけど見てられないという状況になりました。
先日、東京に行った際、
たくさんの空きテナントがありました。
社長さんの直筆の貼り紙が貼ってあったり・・・努力ではカバーできないもどかしさや苦悩、葛藤があったと思います。
多額の融資を受け、返せるあてもないのに延命治療を続け、それでいて国の意向に従わないと罰金を課せられ・・・。
もはや、
自分が死ぬほど頑張っても報われない。
というところまで来ていると思います。
努力をすれば必ず結果は出ると思っていた
努力をすれば成果は表れるものだと思っていました。
ですが、そうではないことも知りました。
光の見えない道をただただ歩くのは肉体的以上に精神的に疲労します。
継続か撤退か
例えどうなってもこういう状況の判断は社長にしかできません。
僕も常にこの判断を迫られています。
相談もできずに正解のない判断を迫られるのはとても辛いものがあります。
僕が経営している美容業界はコロナの影響を受けなかった部類になります。
こんなにたくさんの美容室があるのにコロナで潰れたという話を(僕は)聞きません。
去年の4月頃だったかと思いますが、緊急事態宣言が出て世の中が大混乱していた時、全社員を集めて話をしました。
「潰れることも視野には入れてる」
「その時はまず1店舗に減らして対策を練る」
「解雇もあり得るかも知れないので先に伝えておく」
僕としては自分の給料を無くしても守りたいところではあったので、
「精一杯頑張るから、最悪の状況だけは想定しておいて欲しい」
と伝えることさえ本意ではありませんでした。
コロナの半年前に2店舗目を出したことによって会社としての業績は上がってしまい、助成金の申請もできないことを知りました。
この時に初めて
「俺がいくら頑張っても報われない状況ってあるんだな」
と、少し冷静になれた部分もありました。
「終わったかも・・・」
という状況は何度かありましたが、その度に自分を見つめ直し、更に努力を続け、V字以上の回復をしてきました。
お金を集めること
このコロナ禍で僕ができた努力はこれだけだと思います。
とにかく潰さないために銀行に足を運んで融資の相談をしました。
コロナは努力で倒すことはできませんが、今までの努力のお陰で最大限に融資がおりたのは安心したところでありました。
それでも半年もつほどではないので状況次第では縮小・人員削減は常に頭にありましたが・・・。
経営者として店が潰れる以上に給料が払えないというのが苦しいと思います。
このコロナ禍でも生きた財産は
積み上げた実績と信用
でした。
お客様の中には、
と言ってくれたのが印象に残っています。
コロナ前は
と言っていたのに・・・(笑)
努力だけではカバーできないこともあるという経験と知識を得たからこそ、努力できる部分でしっかり実績と信用を得ることの大切さに気付けました。
ネガティブな報道ばかりで気が滅入りますが、起こったことに対してポジティブに考えることは生きていく上でとても重要です。
改めて、
人との繋がりに感謝できる出来事となったので、
コロナがあったから気付けたと思える生き方をしていきたいものです。